2024.10.18

太陽の光を動力に変えるソーラーカーの仕組み 名古屋工業大学

いつも記事をご覧いただきありがとうございます。名工大ソーラーカー部です。

今回は一般の方々にはあまり知られていないソーラーカーの内部構造について深掘りしてみたいと思います。

ソーラーカーの特有のバッテリーとMPPTとカーボンサンドイッチについて伝えていきます。

MPPT  

MPPT(Maximum Power Point Tracking)とは、太陽光パネルから得られる電力を最大限に引き出すための技術です。太陽光パネルは、天候や時間帯によって発電量が変化するため常に最適な電圧で発電しているわけではありません。

MPPTはこの発電量が最も大きくなる「最大電力点」を常に探し出してその点に合わせた電圧で発電できるように太陽光パネルとバッテリーの間で電圧を調整する働きをします。

ソーラーカーは、MPPTを搭載することで限られた太陽光エネルギーを最大限に活用することでより遠くまで走行ができます。

 

 

 

バッテリー 

ソーラーパネルから得た電力をバッテリーに充電し必要に応じて放電することでソーラーカーを動かします。現在弊部では26直列16並列の合計416本のリチウムイオン電池をバッテリーとして使用しています

弊部ではBMSと呼ばれるバッテリー保護回路を自分たちで作っています。これのおかげでリチウムイオン電池一本一本の電圧を測定・監視することで過充電・過放電を防ぐことができます。 

カーボンサンドイッチ 

カーボンサンドイッチはハニカム(Honey comb)と呼ばれるハチの巣状の板をカーボンで上下からサンドして作ります。またハニカムの代わりにフォーマックといった硬質発泡樹脂を用いることもある。

これも用いることでソーラーカーの車体に求められることは軽量かつ高剛性を実現できます。よって速く頑丈なソーラーカーを作ることができます。

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