2023.12.16

岐阜大学フォーミュラレーシング:GFR ~チーム紹介~

チーム概要

 

 岐阜大学フォーミュラレーシング (略称:GFR)は学生フォーミュラ日本大会に参戦することを目的に、2005年4月1日に工学部の学生を中心に発足しました。主な活動内容は、小型フォーミュラカーの企画開発・設計・製作・テスト・整備をはじめとし、渉外・広報や会計、地域交流など多岐にわたります。

 

 GFRは2005年4月に発足し、2006年度大会から参戦以来、2023年度で19年目を迎えるチームになります。これまでには2008年・2009年度大会でデザインファイナル進出や2012年度大会で初の全種目完走を果たしましたが、総合順位では23位が最高順位でありました。

 

しかし近年では、2021年度大会でプレゼンテーション審査1位、コロナウイルスの影響により3年振りの動的審査開催となった2022年度大会ではオートクロス3位、プレゼンテーション審査2位を獲得することが出来ました。

 

そして先日開催された2023年度の大会では、スキッドパッド・エンデュランス3位、オートクロス5位、ベストラップ賞3位を獲得し、過去最高となる総合順位3位に輝くことが出来ました。

 

 さらなる高みを目指していくためにチーム力の向上に力を入れて活動を行っていきます。

 

 

車両の特色

 

 GFRのマシンの特徴として、エンジンレイアウト・ホワイトフレームがあげられます。

 

1.エンジンレイアウト

 GFRでは4気筒エンジン縦置きのレイアウトを採用しています。多くのチームが横置きエンジンを採用する中、縦置きを採用する理由は熱害対策にあります。

 

 縦置きと横置きではエンジン周辺部品の配置が大きく異なります。中でもかなりの熱をもつ排気部品の配置に関して、縦置きの場合は車両側面に配置されますが、横置きの場合は排気部品がドライバーのすぐ後ろに配置されます。防火壁等で熱対策は行いますがコックピット内の温度には大きな差があり、特にエンデュランスで20周走行する際にはドライバーの体力温存という面で非常に大きな効果があります。

 

また横置きでは、燃料タンクと排気部品の位置も近くなってしまうため、燃料が熱されてしまいますが、縦置きではそれも回避することが出来ます。そういった背景から縦置きエンジンを採用しています。

 

2.フレームカラー

 GFRでは2019年以前は多くのチームが採用しているシャシブラックを採用していましたが、2021年度からフレームの色に白色を採用しています。白色フレームを採用することには、いくつか理由があります。

 

 1点目は、白色は黒系の色に比較して熱を持ちにくく、手で触れても熱くないという理由です。大会・大会前の時期は夏であり、基本的には気温が高い状態で走行することが多いです。そんな中フレームが熱せられるとやけどの危険性があることはもちろんのこと、マシンに手を触れたくないという思いが芽生えてしまいます。これにより整備が疎かになってしまう可能性が大いにありますが、白色フレームではそれらを回避することが出来ます。

 

 2点目は、汚れが目立ちやすいという理由です。エンジンやデファレンシャルなどに使用しているオイル類や冷却水などの液体漏れを目立たせる効果があり、車両の不具合にすぐさま気づくことが出来るという利点があります。またその記録を写真として保管した際にも見やすいといったメリットもあります。

 

以上の2点から白フレームを採用しています。

 

 

チームの特色

 GFRのチームとしての特色として、活動の拠点とメンバー構成があげられます。

 

1.活動拠点

 我々GFRの活動拠点は大学内に数か所あります。主たる活動拠点は部室と洞穴とはなれの3か所で構成されています。各拠点の名前を聞いて (?) となった方も多いのではないでしょうか。ここから、各拠点について説明いたします。

 

イ)部室

部室は資料作成や車両設計、会計等のPCを使用する作業が中心の場所です。ここは研究室のスペースを間借りしており日ごろの活動場所となっています。

 

 

ロ)洞穴

洞穴は倉庫 兼 車両保管庫 兼 整備場です。名前の由来は知りませんが、その雰囲気からその名がついたことは容易く想定できます。

 

 

ハ)はなれ

はなれは資材置場 兼 倉庫です。その名の通り上記2点からは少し離れていることからその名がついています。またここには過去の部品などの遺産が眠っており、足を運ぶととても興味深いものがたくさんあります。

 

2.メンバー構成

 次にメンバー構成について紹介します。

 

 GFRでは大学院に進学した後も活動を続ける「院生レーシング」が定着しており、現在も3名が活動を続けております。この「院生レーシング」の定着によってより高度な知識と豊富な経験をもったメンバーをチームの戦力として活躍させるとともに、次世代への教育を両立することが出来ます。歴が長くなるにつれ、キャパシティが増え、後輩の教育などに時間を使えつつ、また個人としても自分のやりたいことがたくさんできるようになり、まさにWin-Winの関係を築くことが出来ます。

 

 そして、近年では新歓活動の活発化により毎年10名程度の新入生の入部を確保できており、チーム全体のメンバー数がかなり増えチームの馬力も向上してきています。

 

チームの今後

 近年向上させることが出来た順位をさらに上げていけるようにすること、ひいては総合優勝を目指すことができるようなチームにしていくことが現在の目標です。現状まだまだ足りないことだらけではありますが、1つ1つを克服して弱みを強みに変えていくことで着実に進歩していきます。そのためにも今の選択が、後でどうなるかを考えて行動していきます。

 

 

 

線1左

過去大会ランキング

線1右

学生F
自動車部
エコラン

    2023 Ene-1 SUZUKA Challenge
    ソーラーカーレース鈴鹿2023

  • 1
    木本工作所
  • 2
    東郷アヒルエコパレーシング
  • 3
    長野県飯田OIDE長姫高校原動機部A
  • 4
    長野県飯田OIDE長姫高校原動機部B
  • 5
    nn-techエコランチーム

    2023年度 全日本学生
    ジムカーナ選手権大会結果

  • 1
    早稲田大学
  • 2
    慶應義塾大学
  • 3
    日本大学
  • 4
    関西学院大学
  • 5
    千葉工業大学
  • 6
    立教大学

    学生フォーミュラ 日本大会
    2023 開催結果

  • 1
    京都工芸繊維大学
  • 2
    日本自動車大学校
  • 3
    岐阜大学

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