2024.02.07

京都工芸繊維大学学生フォーミュラ参戦プロジェクトグランデルフィーノ “Grandelfino” 2024 年度 11 月期活動報告

2024 年度 11 月期活動報告

寒さもひとしお身にしみるころ,皆様いかがお過ごしでしょうか.

11 月期は設計期の中盤となり,マシンコンセプトに沿うように設計を行いました.今年度はカーボンモノコック搭載によりシャシ班・パワートレイン班ともに大きく設計変更を行う必要のあるパーツが多く存在します.それを踏まえてある程度設計が固まった段階で OB の方々に CAD データを共有する機会を設けることができました.オンライン上でではありますが弊チームの長所である経験豊富な OB 層との関わりを深めることができたと感じます.この度頂いた意見を参考に 12 月期下旬にかけて 2024 年度パーツの設計を確定して参ります.

11 月 15 日には琵琶湖スポーツランド様にてカーボンモノコック車両の試走会を行い,2023 年度より設計・開発を行ったモノコックについての評価を行いました.モノコック車両の初めての走行となり,走ってくれるか不安でしたが,大きなトラブルもなく無事に走行完了いたしました.これにより,必要なデータを取得することができました.今回で取得したデータを参考に,2024 年度大会でのカーボンモノコック搭載に向けて精進して参ります.

11 月 24 日から 26 日には学園祭があり,実際に走行する機会がありました.3 日間の短い間ではございましたが,毎日多くの方にお越しいただき,とても楽しい時間を過ごす事ができました.

以下に各班についての 11 月期活動内容についてご報告いたします.

Fig. 学園祭の様子

11 月期のシャシ・エアロ班では,各パーツの設計を行って参りました.カーボンモノコック化に伴い,アップライトやギアボックスの設計を大きく変更する必要がありました.他パーツとの干渉や目標剛性,目標重量を達成できるように設計するのは苦労いたしましたが,なんとか形にすることができました.

また,モノコックフレームの試験走行を行いました.昨年度より製作していた試験用の車両を完成させ,実走行を行うことができました.大きなトラブルは発生せず,無事に走行を完了いたしました.その上,モノコック単体で剛性試験を行うことで,昨年度のパイプフレームとの性能比較を行うことができました.結果といたしましては,パイプフレームと比べてモノコックは約 7 倍のねじり剛性があることが分かりました.試験走行や剛性試験のフィードバックをもとに今年度車両にむけてさらに改善して参ります.

12 月期はいよいよ設計凍結となります.各システムの配置など,昨年度までとは異なる点が多くあります.試験段階で見つかった課題を対処するべく,解析やモックアップを通してより良い部品を設計できるように,優先順位を念頭に置いて設計凍結に間に合うように設計を進めて参ります.

⦁ 月期のエアロ班では,10 月期に決定したエアロ班の方針をもとにそれぞれの担当者による本格的な設計を開始いたしました.1年生にも事前に CAD 練習を行ってもらっていたことでスムーズに設計に取り掛かることができました.各担当者間で話し合いを行い,目標に向けて全員が同じ方向を向いて設計に取り組みました.

⦁ 月は引き続き設計を進めていくとともに,設計が完了したパーツについて,順次製作を始めて参ります.

 



11 月期はシャシダイナモを用いた,エンジンの性能比較試験を行いました.そのフィードバックをもとに補機類の設計を進めました.また,設計に関してパーツ単位での詳細な設計を進め,各パーツCAD の作成に取り組んで参りました.

以下 11 月期の進捗及び,12 月期の予定を報告させていただきます.
11月期は,シャシダイナモにつきまして,2023 年度車両の吸・排気の長さを変更した際のエンジン性能の比較試験を行いました.吸気管長と排気管長をそれぞれ 3 段階変更できるように準備し,9 通りの実測を行いました.これをもとにエンジン特性の実測結果と解析結果に生じる誤差の修正を行いました.また,オルタネーターカットの試験も行いました.オルタネーターカットとはエンジン内部の発電機関であるオルタネーターを停止させることにより,一時的に通常よりも大きな出力を得るものとなっています.結果としては問題なくオルタネーターカットを行うことができ,出力の上昇を確認いたしました.
また,設計につきまして,シャシダイナモにより得られた情報を用い,吸・排気の解析を行いました.
これにより,それぞれの管長を決定し,目標の管長を実現できるように外形を設計いたしました.

12月期は,干渉確認をしながらさらに詳細な設計を進めてまいります.また,燃料ポンプを軽量化するために,新規のポンプにて流量の試験を行う予定です.

Fig. シャシダイナモの様子

私からは 12 月期の予定についてお知らせいたします.

12 月は昨年度多くのご支援をしていただいた企業様に対して,2023 年度の報告会と今年度マシン製作に向けての打ち合わせをさせていただきました.貴重なお時間を作っていただき,ありがとうございました.
1 年生及び 2 年生は 12 月 23 日の設計凍結に向けてパーツの設計を行ってまいります.OB の方々に設計を共有し,より完成度の高いものを目指します.2 年生が主体となって設計を行っており,1 年生は春休みの製作期に向けて上級生と一緒に製作練習を行っております.
2023 年も残すところあと少しとなっておりますが,引き続きのご支援・ご声援の程よろしくお願いいたします.

編集:長谷川 拓登(電子システム工学課程 B2)

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