Dcara大学生カーライフマガジン

2022年度大会でのエンデュランスリタイア

2021年度までの数年間は、コロナウイルス流行の影響から大会の動的審査が行われませんでした。そのため、

多くの2023年度メンバーにとって2022年度の大会は初めての大会であり、現実を目の当たりにする機会になりました。2022年度大会で、DUFPはまず初めに騒音試験でつまずきました。排気を絞りに絞っても、騒音試験を通過することは厳しく、先輩方の苦しむ姿はいまでも脳裏に焼き付いています。また同時に、騒音試験を突破したときの喜びを今でも覚えています。

何とかエンデュランスに出走することが出来ましたが、現実はそう甘くはありませんでした。DUFPの車両はあと３周を残してリタイアしました。完走するという目標を達成することが出来ませんでした。リタイアの瞬間、それぞれにとって思うところがあったと思います。ただ、この悔しさを乗り越えて来年は完走してやる、と多くのメンバーが気持ちを一つにした瞬間でもあったと思います。こうやって、2023年度プロジェクトは始動しました。

22プロジェクト車両

2023年度のチーム体制

大学ごとに体制は様々であると思いますが、DUFPは人数が比較的少ないです。2023年度は、1回生5人、2回生８人、3回生1人、4回生1人(退部・休部を除く計15人)でスタートしました。班としては、サスペンション班、フレーム班、エアロ班、ドライブトレイン班、エルゴノミクス班、エンジン班、電装班に分かれていました。目標順位には「10位以内」を設定しました。

先が見えない設計期間

設計期間は多くの班にとって長く苦しいものでした。しかし、デザインレビュー(設計報告会)を通して、OB・OGの方々から意見をいただき、少しずつ形になっていきました。一人一人が自分の設計に向き合い、他班と意見を交わしながら、より深く車両について考えることができました。

設計の様子

製作期間そしてシェイクダウン

製作期間は各班が春休みを存分に使って製作を行いました。想定していたよりも製作に時間がかかるものが多く、実際に作る難しさを体感しました。

また、同時に静的審査への準備も進めていました。各審査の担当者は例年よりも早くから審査の準備を始め、全員で協力してスケジュール通りにことを進めることが出来ました。

シェイクダウンを行った日、自分達が製作したものが完成したことに喜びを感じたと共に、新たなスタートを切ったと感じました。

トラブルが続いた試走会

7月の試走会以降、トラブルが続くようになりました。大会が近づいてもトラブルが続き、なかなか原因を解明することが出来ませんでした。トラブルによって１日中走ることが出来ない試走会もありました。そんな中、十分とは言えない試走会でも、サスペンション班やエンジン班がセッティングしていくにつれ少しずつ、車両が速くなっていくことを実感することが出来ました。

大会が近づくにつれ、各班自分たちの担当パーツを再確認しました。車検を確実に通すこと、少しでも車両を速くすること、完走させること。各々が自分の責任の重さを感じながら、大会に向けてできる限りのことを尽くしました。

大会

まず静的審査の結果が公開され、例年よりも静的審査で高得点を獲得でき、多くの審査で目標を達成していました。動的審査を走り切ることが出来れば、目標であった十位以内を達成できるかもしれないと気が引き締まりました。

昨年とは打って変わり、車検からブレーキテストまでを１番乗りで通過しました。車検に関してそれぞれが行っていた入念な準備が実を結びました。

また、昨年リタイアしてしまったエンデュランスでは、見事完走することが出来ました。１年間追い求めてきた光景がそこにはありました。苦しいことや、つらいことも多くあった１年でしたが、最終的に目標であった10位以内を達成することが出来て、報われたように感じました。

2023年度大会の様子

最後に、スポンサーの皆様や、OB・OGの皆様などDUFPのことを気にかけてくださる方々のおかげで目標を達成することが出来ました。心より御礼申し上げます。

そして、DUFPはさらなる高みを目指していきます。今後とも、DUFP（同志社大学フォーミュラプロジェクト）への変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げます。

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