- 2022.01.17
Grandelfino(京都工芸繊維大学)
Grandelfinoは、京都工芸繊維大学の学生フォーミュラプロジェクトチーム。
設計製作はもちろん、部品調達やスポンサー様との渉外活動もすべて学生でされています。自らフォーミュラカーを制作する過程で、モノづくりやチーム運営に重要なことを学べるような活動をされています。
2007年度大会から参戦し、2012・2016・2017年度には総合優勝の成績を残しています。また、海外大会に出場し、優勝することも最終的な目標の一つとして掲げています。
Grandelfinoの発足
Grandelfinoは2005年秋に自動車部のメンバーにより同志を募り、立ち上げられました。
大学での活動をさせていただくために原動力付自転車のエンジンを使ったマシンを作るなど、 学内でのアピールを盛んに行い、 2006年度には京都工芸繊維大学の 「学生と教員の共同プロジェクト」の第一号に採用され、 ここから全日本学生フォーミュラに参戦するための本格的な活動を開始。
活動内容
Grandelfinoの活動は大きく分けて以下の4つに分類されます。
設計・製作・改良
スポンサー様に支援していただいたCADソフトやCAEソフトを使用しての車両の設計。 CADソフトを使うことで、製作を始める前に設計の不備を発見したり、強度計算を行ったりすることをしています。実際の製作では、大半のパーツを 京都工芸繊維大学ものづくり教育研究支援センターにて 工作機械をお借りし、自分たちで製作もされています。 また、学内で製作できない、一部のパーツに関してはスポンサー様に加工をお願いするなど工夫をされています。
広報・渉外活動
フォーミュラカーを製作するには多くの材料や部品、設備、技術、知識が必要になります。
そのため、多くの企業や団体、そして個人の方々にGrandelfinoの活動を理解していただく活動にも力が入っています。スポンサーには、月間活動報告書を送付し、 車両へのステッカー貼付や ウェブサイトへの掲載など、微力ながら広告活動もおこなわれています。
さらに、「東京モーターショー」や「フロムセブンミーティング」などで紹介の場をいただくなど、 学生フォーミュラの活動を少しでも広げることができるような活動にも力を注がれています。
組織運営
多くのメンバー、いろいろな立場の人々が参加するこの活動は、 チームをまとめて円滑に運営することは非常に難しいことです。 それぞれのワークグループが自由に設計・製作をしても1台の車両となったとき、 いろいろな不具合が出ることがよくあります。これらを未然に防ぐため、 意思疎通による設計の共有やスケジュールの管理、モチベーションの維持などが必要になります。 こういった、組織としての管理も重要な活動の一つとして意識されています。
ドライバー育成
良い車両を製作できたとしても、その性能を限界まで引き出せなければ、 学生フォーミュラ大会で良い成績を収めることは出来ません。 車両とドライバー、二つが伴ってこそ初めて良い成績が収めることが出来ます。 Grandelfinoでは、レーシングカートなどを用いてドライバーの育成も行なわれています。
Q&A
Q:活動目的を教えてください。
A:自動車開発の一連の流れである構想・設計・製作・評価だけでなくスケジューリングや資金繰り、スポンサー企業とのやりとり等1年間のプロジェクトを通して即戦力となるエンジニアを育成することです。
Q:チームの特徴を教えてください。
A:過去3度の優勝、2度の準優勝、7年連続入賞、世界ランキング最高2位/620。その他約60タイトルを獲得。
実走行での評価に重きを置いた開発に加え各分野(TOYOTA GR、MotoGP車両開発、JAXA、その他様々な4輪、2輪メーカー)に勤めるOB.OGの手厚い技術的サポートがあることです。
Q:今後の目標を教えてください
A:単気筒エンジンを搭載した軽量コンパクト車両というコンセプトで自他共に認める日本の学生フォーミュラ強豪校となり数年、他校のレベルアップやEV車両の出現、今後の日本大会のレベルアップを見越して新エンジンを搭載し車両パッケージング、チーム体制共に変更し常勝校となるべく長期計画を立てて活動中。まずは新パッケージング、新体制での日本大会優勝奪還。最終的には常勝校の証として日本では前例の無い大会4連覇を目標としています。
Q:学生フォーミュラに興味を持っている方へメッセージをどうぞ。
A:学生フォーミュラは世界中で行われている、学生達が設計・製作しドライバーも学生が勤める、大学生のF1です!
構想・設計段階やスケジューリング・資金繰り・渉外活動・広報活動等はさながら自動車系ベンチャー企業のような活動します。更に製作・走行段階ではさながらレーシングチームのような活動します。この両方を1年間という短い時間の中で遂行し結果を出す、という非常に魅力的で価値ある活動です。学生フォーミュラ大会には走行性能を競う部門だけで無く製作コストやその妥当性、設計の良し悪し、製作した車両をベンチャー企業として売り出す仮定でのプレゼンテーション審査など、自動車を開発する上で重要な全ての側面を経験でき、即戦力となる人材を育成します。
弊チームでは新入部員、新スポンサー様を募集しております。学生の皆さま、企業の皆さま、もし興味を持って頂きましたなら是非一度弊チーム(grandelfino@kit.ac.jp)までご連絡頂ければ幸いです。
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