Dcara大学生カーライフマガジン

　こんにちは。静岡大学学生フォーミュラチームSUMです。今回は、大会の静的審査であるコスト審査、デザイン審査、プレゼン審査それぞれの統括を行なう班と、チームのマネジメントをするマネジ班の紹介をしていきます。

コスト班

 一般的にコスト資料とは、プロジェクトやビジネス活動において発生するさまざまな費用や経費に関する情報をまとめたものです。これは、予算策定、財務管理、意思決定の裏付けなどに活用されます。
学生フォーミュラでは、マシンの製造費用についてのコスト資料を作成します。コスト班の仕事は、車両の設計、製造、および組み立てにかかるコストを算出し、期日までにそのレポートを提出することです。素材や加工方法、ツールや機器の使用などがこれに関連します。
　静的審査では、マシンを量産し販売することを前提に資料作りを行ないます。そのため、コスト班は加工手順などを検討し、できるだけコストを抑えてマシンを製作する資料づくりが求められます。
　以下はコスト班の前年度の取り組みと、今年度の目標です。
前年度のチーム目標は各静的審査で一桁の順位獲得でした。コスト班もこれに合わせて活動しましたが、動的審査に向けた製作が予定より遅れ、コスト審査に充てる時間が不足しました。結果として、コスト順位は53位となり、チーム全体としては期待に応えられませんでした。今年度は改善を図り、10位台を目指していきます。特に、裏付け資料（材料や製作工程を示す資料）の作成に注力し、配線図やエアロデバイスの図面を理解しやすいものに仕上げていきます。今後1年間、コスト班の活動にご理解と応援をよろしくお願いします。

デザイン班

デザイン班は自ら設計したマシンのコンセプト，信頼性，整備性などをまとめた資料に加え，当日審査にて審査員からの口頭試問によって評価されるデザイン審査を担当しています．デザイン審査ではマシンの設計から製作，評価までのVプロセスに一貫性があり，効果的なものかが重要となってきます．デザイン班の具体的な活動内容は，設計の管理やデザイン資料の統括です．設計の管理は各パーツの設計がマシンのコンセプトから逸脱していないかを各パーツ担当と話し合いをしながら管理をします．また，設計の段階で立てた目標の達成度をどのように評価するかをマシンが完成する以前から決定する手助けをします．デザイン資料の統括は，毎年6月中旬のデザイン資料提出に向けて各パーツのデザイン資料の概要を決定したり体裁を整えたりして，最終的には提出作業も行います．

プレゼンテーション班

学生フォーミュラはマシンを速く走らせることさえできれば総合優勝できる、そう思ってないですか？
残念ながら、それだけでは、総合優勝はできません。強豪チームは、静的審査と言われる書類などの審査でも結果を残しています。ここではその一つ、プレゼン審査についてご紹介します！
プレゼン審査とは、自分たちがフォーミュラマシンを設計する会社であると仮定し、どのように販売すれば自分たちが設計したマシンが売れるのかを考え、企業（審査員）に提案する審査です。審査員に「これは売れそうだ！」と思わせるプレゼンができれば高い得点を獲得できます。そのためにも、説得力があり、実現性の高い販売戦略を立てなくてはなりません。また、相手に伝わりやすい発表資料や表、グラフを用意する必要があります。そのためにも、私たちは日々、近年のビジネストレンドを調べたり、市場の動向をチェックしたりしています。
私たち、SUMプレゼンテーション班では“モータースポーツの楽しさを伝え守り抜く”のコンセプトにあった販売戦略を考えています。ぜひ、モータースポーツの観戦が好きな方、プレゼン班に興味が沸いた方、ぜひSUMのプレゼン班へどうぞ！

Fig1. プレゼンテーション審査の様子

マネジ班

マネジ班には大きく分けて４つの仕事があります．
まず１つ目は外務です．主にスポンサー様の対応に関する仕事です．マネジ班はスポンサー様とSUMを結ぶ窓口となります．内容としては、月に一度の活動報告の送付、大会後のスポンサー契約継続のお願い、スポンサー様からの依頼に対応、新規スポンサー様の獲得をします。
2つ目は内務で、主に手続き関係をします。保険の申請や、大学への課外活動の申請、自動車技術会への書類の提出などを行なっています。そのほかにも部室の掃除やごみ捨ての管理、部室で使う備品の管理など、チームになくてはならない仕事もしています。
3つ目は会計です．部費の徴収をしたり、経費管理をします。
4つ目は広報です．SNSでのスポンサー様の紹介や、支援していただいた製品や技術の紹介、普段の活動の様子の報告、新歓情報の公開をします．
マネジ班に入ると、企業の大人の方々とのやり取りが多くなるので、ビジネスマナーやメールの書き方、マネジメント能力が身につくため、社会人になったときにとても役立ちます．設計や製作じゃなくてチームを支える仕事がしたいといった人や、企業の大人の方と関わってみたい人、ビジネスマナーを身につけたい人にはとてもおすすめです．

Fig2. マネジ班会議

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