- 2023.12.20
岐阜大学 GFR 部員紹介4
私は、岐阜大学に入学して間もない頃に行われた新入生勧誘活動の前までは、岐阜大学フォーミュラレーシング(略称GFR)の活動内容はおろか、GFRの存在さえ知りませんでした。軽い気持ちではありましたが、GFRの新入生勧誘活動に参加したところ、1年間で学生が1から1つの車を作り上げるという、他のサークルでは経験できないであろう経験ができることを知り、胸が騒ぐような思いをしたことは今でも鮮明に覚えています。元々私はものづくりが好きだったため、仲間と一致団結して一つのものを作り上げることができるこの環境は私にとってこの上ないものだと感じ、GFRへの加入を決意しました。
入部したものも、私は車に対する愛着も知識もなかったため、この先うまく他の部員と共存して活動していけるかという不安はありました。しかし、GFRでの活動で車漬けの生活を送ることで自ずと車への愛着が湧くもので、車好きの部員から新しい発見がもたらされることもあるので、学生フォーミュラの世界に足を踏み入れるのに車好きであることは、必ずしも絶対条件ではないと考えます。また車好きの部員も、入部当初は車の知識が無きに等しい者が多く、右も左もわからない状況であることは新入生であれば当然のことです。そうであっても、積極的に日々の活動に参加し、先輩や同期から自分にないものを吸収していくことができれば、成長していくことができると思います。私自身も先輩や同期のおかげで、学生フォーミュラの環境に適応していくことができたと感じています。
大学でサークル活動をしていくにあたって、活動内容以外にも高校生の頃の部活動と違ったものを感じています。世間一般に、高校よりも大学は自由で、かつ自主性が重んじられると言われていますが、サークル活動でも同様のことが言えると思います。所属団体によりますが、高校の部活動では顧問の権限がまだ強く、生徒はある程度受動的になりながらも大会等で目標を達成するために努力しています。それに対して大学のサークル活動では、団体の運営がほぼ学生によって担われることになり、顧問が介入することは少ないため、より学生が主体性を持って活動していく必要があります。また、大学では自分の学びたい学問を学習するために自ら時間割を作成するため、カリキュラムが組まれていた高校時代と比較すると、自分自身でよく考えて学問とサークル活動を両立していく必要があります。大会等の結果をどの程度追い求めるかどうかも、高校の部活動と比べると幅がありますが、GFRでは学問との両立を前提に、大会で高水準の結果を残せるよう日々努力しています。私は要領がいい方ではなく、復習に重きを置いて学習に臨むべきだったのですが、2回生の前期では、静的審査の資料作成に追われた時期があり、復習を怠ってしまいました。そのことが後々まで響き、2回生の前期では思うような成績を残すことができませんでした。大学での学問とサークル活動の両立の難しさを実感した瞬間でした。今思うと、つらかったにせよあの場面でもうひと踏ん張りできていれば、という反省があるため、この反省を今後に活かしつつ、要領よく学問とサークル活動の両立を図っていきたいと考えています。
先輩と比較すると、私はまだまだ未熟で主体性を持って行動できていないところがありますが、昨年度学生フォーミュラを1年間経験してきたことによって出てきた成果・課題を今年度に活かして、今年度の大会では、一回り成長した状態で臨めるよう精進してまいります。
1年生のころに参加した学内走行会での様子
メンバーと協力しながらエンジンを載せる様子
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