2023.12.28

23年度大会までの流れと結果(名城大学レーシングチーム)

今回は、23年度のチームでどんな出来事が起こり、どのような成績だったのか書いてきたいと思います。

 

 

大会1か月前に起きた大事件

 ことの発端は、8月に開催された支部試走会でおきました。この日は大会と同じ会場、同じコースレイアウトで構成されており、本番に向けた調整を行う予定でした。マシンチェックを行い、走り出し少しずつペースを上げようとしたところでマシンがストップ

 

 ドライバー曰く、「急にエンジンが切れたので配線関係かと思った」そうですが、帰ってきたマシンを見てエンジン班のメンバーが呆然とします。それもそのはずで、エンジン内部のコンロッドがクランクケースを突き破るように出てきていたのです。(頭文字Dを読んだことがある人は、藤原拓海がランエボと戦った時のことを思い出してください。あんな感じです。)

 

 

実際のエンジンの様子

 

 

 

 その日、たった3周ほどで終えてしまいます。それどころか衝撃でフレームにもダメージが入り、しばらくはみんな大会に出られないのではないか、と憔悴しきった様子でした。加えてお盆前だったこともあり、部品の発注などにも時間がかかる状況。それは今年度のチームの中で一番のピンチだったと言えます。

 

 それでもメンバー全員が諦めることはありませんでした。撤収してすぐにエンジンを下ろし原因究明、パーツリストの作成、フレームチェック、メンバー総出で各々の作業を行いました。

 

 結果、大会1週間前になんとか車を走れる状況まで復活させ、エンジンベンチを行える状態に。こうして大会に車両を持ち込むことができたのです。

 

 

苦難の連続とその先へ

 しかし、チームの流れは途中まで決していいものとは言えませんでした。車を安全に走らせるために合格しなければならない車検では何度か不合格になり、ギリギリで合格。その後のブレーキテストでもパーツの故障などがあり、一部種目に出られないかとも思いましたが、なんとか審査の終了10分前に出走。

 

 加速能力を審査されるアクセラレーションではEVに大差をつけられて惨敗でしたが、旋回性能を審査するスキッドパッドでは2を記録。ここから流れが良くなっていきます。

 

 特設コースを1周してタイムを記録するオートクロスでは4、最後は耐久と燃費の性能を測るエンデュランスで6と好成績を残すことができました。そして見事、総合5を獲得することができたのです。

 

 

 振り返ってみると、これはもう無理なんじゃないかと思うピンチが度々ありました。エンジンブローだけではなく、車検項目の箇所やフレーム自体のダメージなど、頭を抱える問題がいくつもありました。それでも、誰も投げ出さなかった。弱音を吐くことはあっても、チーム全体で声を掛け合ってやってきた。

 

だからこそ、

その先にある景色がより輝いて見える。

というわけで、今年の総合5位を獲得するまでの道のりでした。

 

 

 

線1左

過去大会ランキング

線1右

学生F
自動車部
エコラン

    2024 Ene-1 SUZUKA Challenge
    エコラン Div1-bクラス結果

  • 1
    大阪産業大学新エネPJ-a
  • 2
    滋賀職業能力開発短期大学校
  • 3
    大阪産業大学新エネPJ-v
  • 4
    名城大学エコノパワークラブ
  • 5
    広島技術短大EV-Project A

    2024年度 全日本学生
    ジムカーナ選手権大会結果

  • 1
    慶應義塾大学
  • 2
    早稲田大学
  • 3
    拓殖大学
  • 4
    芝浦工業大学
  • 5
    静岡大学
  • 6
    広島工業大学

    学生フォーミュラ 日本大会
    2024 開催結果

  • 1
    京都工芸繊維大学
  • 2
    名古屋大学EV
  • 3
    神戸大学

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