- 2022.11.13
新人に行う4つの教育(京都工芸繊維大学)
京都工芸繊維大学では大学院進学を推薦しており、その一環として4年次の初めから研究に着手し、大学院修士課程2年間を含めた3年間で
より専門的な研究を行う制度がとられています。そのため弊プロジェクトでは2年次の大会終了後から3年次の大会までを幹部世代とし活動します。
つまり入学して学生フォーミュラを知る1年次の大会、プロジェクトメンバーとして担当パーツを持ち下級生として活動する2年次の大会後には
幹部陣になるという構造になっています。そのため、他のチームよりも圧倒的に早い、新入生時点から主要メンバーとして成長しなければならないのです。
この急ピッチな成長を実現するために私たちのチームが行っていることを紹介していきます。
教育内容
先輩による講習(座学)
入部してくる新入生にはクルマに詳しい人、製作活動がしたくて入部した人、スポーツカーを見るのが好きな人、
モータースポーツが好きな人、まったく知らないが興味をもって入部してくれた人、様々です。弊プロジェクトではどんな新入生も大歓迎しています。
しかし実際に学生フォーミュラ活動をするには様々な知識が必要となります。部活に入って練習するのと同じですね。
そこで4、5月の入部初期には新入生勧誘説明会と並行して学生フォーミュラを数年経験した上級生からの座学講習を行います。
座学といっても同じ学生ですので堅苦しいものではなく、フランクに基礎的な部分から丁寧に説明していきます。
新入生の理解度を考慮しながら車両の全体像やその中での各パーツの役割などを主に説明します。
1年生はその後自身の担当パーツの選択し、パーツに関するより専門的な知識を先輩から指導してもらいます。
担当パーツと直属の先輩
私たちのチームでは新入生が入部すると夏に入る前には担当するパーツを決めます。
2年次のパーツ担当者が直属の先輩として設計・製作について教育する方式をとっています。
上回生とともに設計、製作などの作業行い、そこで生じた疑問はすぐさま質問してパーツやマシンについての理解を深めることができ、
来年度の活動に備えることができます。
これによって素早く実践的に設計に必要な知識や過去16年で積み重なったノウハウ、製作の技術の向上が望めます。
実践講習
入部したての新入生のほとんどは学生フォーミュラの活動について右も左も分からない状態です。
私たちのチームでは、初夏から8月上旬にかけて、大会に向けての1年間の活動の内容に沿ってミニカーを設計・製作する講習を行っています。
これまでの座学講習や先輩からの指導内容等を総動員して、車両のコンセプトの決定、設計用のソフトウェアであるCADでの設計、
静的審査に用いる資料の作成、製作などを行い、数チームに分かれて完成度を競い合います。
これによって学生フォーミュラ活動の構想、設計、製作という一連の流れを1年生自らの力で成し遂げ即戦力となる新入生に鍛え上げます。
実際の自動車開発では製作後に評価を行い、その結果を元に再び構想に戻ります。
製作練習
学生フォーミュラではもちろん車両製作も可能な範囲では学生自身で行います。
弊学では学内工場(ものづくり研究教育センター)を利用させて頂き車両を製作していきます。
学内で決められた工場利用に際する安全講習を受講したのち、担当パーツ毎に汎用機での加工を先輩から教育されます。
電装班ではハーネス製作や基板製作、シャシ班・パワートレイン班では旋盤、フライス盤、ガス溶接、ワイヤー放電、
レーザーカット、ボール盤、シャーリングなど様々な工作機の練習を安全に配慮しながら行います。エアロ班ではカーボン製パーツの製作まで行います。
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