- 2022.01.11
名古屋大学 FEM
名古屋大学フォーミュラチームFEMは学生フォーミュラ日本大会に参戦し、総合優勝を目指し活動しているチームです。
2003年11月に発足し、2014年の第12回大会で悲願の総合優勝を獲得しました。当初はエンジンを用いた車両を製作していましたが、より速いマシンを目指し2017年の第15回大会より電気自動車(EV)で参戦しています。EVクラスでは参戦初年度より3連覇を達成しており、総合でも初年度から4位、3位、3位と安定した好成績を残しています。
日本大会では総合優勝は開催初年度から現在に至るまで、エンジン車が占めており、FEMは電気自動車初の総合優勝を目指し頑張られています。FEMの由来は常に面白いフォーミュラカーを生み出し続けることを意味した「Formula Entertainment Manufacturer」や、数多くの仲間たちが自由に活動を行うことができるという意味の「Free Entry Many mind」などの頭文字を取ったものになっています。
活動内容
設計・製作・評価の3段階にて実施
①設計
CAD:イメージを具体的な形にして、各種の解析をされています。
回路設計:「電源や信号を伝えるハーネス(ケーブル)は何が必要か」、または「あるパーツを正常に動かすにはどういう基板を作らなければいけないか」こういったことを積み重ね、最後は全体の回路図まで作られています。
アプリ・ソフト開発:車両の状態をドライバーに伝えるためのアプリケーションや、ドライバーからのペダルの情報などを最終的にはモーターに伝える、車両のソフトウェアなども自分達で開発。
車両運動シミュレーション:力学的なモデルに基づいた車両運動のシミュレーション。
②製作
材料加工:FEMでは大型の工作機械や手持ちの電動工具などを使って金属や樹脂なども加工。
溶接:金属どうしをくっつける溶接。
カーボン積層・3Dプリンタ:比較的先進的な材料や製作方法も適所で使用。
配線:回路設計で作った配線図通りに美しく無駄のない配線。
③評価
組み立て:それぞれが作ったパーツを一つの車両に組み立て。
テスト走行:製作した車両を実際に走らせて、各パーツに異常はないか検証。走行は平坦なアスファルトの駐車場などにて実施。
ドライバー評価:車両のセッティングを変えて、最も速く走れるように調整。
センシング:ドライバー評価と同時に、車両の加速度や速度・各モーターの回転数から冷却系統の温度まで様々な情報をたくさんのセンサーで計測。
データ解析:センサーで集めた多くの情報を見て、その後車両を修正してよりよくしたり、来年の設計に役立てている
Q&A
Q:活動目的を教えてください。
A:学生フォーミュラ日本大会は、「自動車技術ならびに産業の発展・振興に資する人材を育成する」ことを趣旨として開催されています。
この部活動を通し、様々な企業様・先生方・チームメンバーと交流・活発な議論を行うことで、社会で幅広く活躍できる人材となれるよう活動しております。
Q:チームの特徴を教えてください。
A:エンジン車で総合優勝を達成したのち他学に比べて早く電気自動車クラスに転換し、現在ではクラス四連覇・世界ランキング2位を獲得しているチームです。
4輪独立による制御方式も国内では前例がなく、制御システム・電気通信系に特化したメンバーが在籍していることも特徴です。
また、2020年よりカーボンモノコックの設計・製作にも着手し、今後発展が期待される複合材料・構造解析に対する経験も多く持てるよう努力しています。
Q:今後の目標を教えてください。
A:電気自動車初となる学生フォーミュラ日本大会総合優勝です!
Q:学生フォーミュラに興味を持っている方へメッセージをどうぞ。
A:企業・産業界の方々:弊部には他にはない優秀な人材が揃っています。オープンな雰囲気をモットーに頑張っておりますので、何でもお気軽にご連絡ください!
スポンサーしていただいた企業に入社する学生も多くおります。電気自動車による大会の参戦には非常にコストがかかり苦労しておりますので、ご支援等ご検討いただけると幸いです!
学生の方々:弊部は学生フォーミュラの中でも様々な先進技術にチャレンジしているチームです。4輪独立制御やカーボンモノコックなど、企業に入社しても中々得られないような経験を数多く積むことができます。弊部は日本最速・世界最速を目指して日々努力しています!弊部で共に日本一・世界一を目指しませんか?名古屋大学に入学いただき、共に戦えることを楽しみにしています。在学中の方も途中入部大歓迎なので是非お気軽にご連絡ください!
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