2022.01.17

N.I.T.FormulaProject(名古屋工業大学)

2003年に開催された第一回目の「学生フォーミュラ日本大会」から毎年参加し続けている名古屋工業大学。名古屋工業大学フォーミュラプロジェクトは、名古屋工業大学ものづくりテクノセンター付属の学業プロジェクトとして行われています。



年に一度開催される「学生フォーミュラ日本大会」に参戦するため、参戦車両の設計・製作・走行に加えてマネジメントや渉外活動なども全て学生が中心となって活動しており、大会に向けて全力を上げていることがうかがえます。


実際にどのような特徴があるのでしょうか?詳しく見ていきましょう。

 

日々、エンジニアとして必要な技術を磨いている

 

学生フォーミュラ大会に参加することを目指しつつも、「工学的技能の会得」に力を注いでいるのも注文のポイントです。学生フォーミュラに必要なスキルだけでなく、エンジニアとして必要な能力を考え、日々磨いていくことを目標としていることが大きな強みになっているように感じられますね。

実際に名古屋工業大学が掲げている能力についてはこちらです。 

 

➀ 製品を企画する能力

市場や業界の動向から決定したユーザーを高い次元で満たせる製品を企画できること。

➁ 必要諸元を設定できる能力

必要とされる要素から性能目標を設定し、現状に基づく最適な開発プロセスに従って設計を行えること。

➂ 図面・工程表を通して製品について説明できる能力

正確で明快な図面と車両の製作に伴う工程を網羅した工程表で、製品について高い理解を証明できること。

➃ 製品を正しく評価できる能力

完成した製品と性能目標の差を的確に捉え、その差が何から生まれ何で補充できるのかを考察できること。

➄ 予定管理ができる能力

現状に基づき、妥当な期日を細かく設定でき、それに対して状況・力量に基づき判断・修正できること。

 

学生フォーミュラでは、様々な問題にぶつかる中で困難・課題に立ち向かい学んだこと、経験を今後社会で生きていくことに活かすことも視野にいれていることで、日々モチベーションを指示しながら努力を続けられる強みに感じられますね。

 

漠然と将来が来るのを待つのではなく、これから先に必ず必要とされることだからこそ、早めのうちに気づいて、行動・改善をしていくことがチームの力になるだけではなく、一人一人にも求められ、より素晴らしいチームには欠かせない要素ですね。

 

 

大会に向けての活動内容

 

 

実際の活動内容についてです。車両に関する内容として、「設計・制作・走行・渉外活動」という3つ事項の確認、スケジュール管理などおこなっており、チーム全体の管理を重要にしていることがうかがえます。走行・渉外活動もSNSなどで活発に配信しており、大会に向けての真剣さが伝わってきます。

 

 

これまでの大会成績と傾向について

 

 

 

2003年から参加されており、2019年度までに17回の出場をしています。成績の良かった年度の車両報と傾向をまとめてみました。学生フォーミュラの審査基準については下記記事を参考にどうぞ。実際の活動内容についてです。車両に関する内容として、「設計・制作・走行・渉外活動」という3つ事項の確認、スケジュール管理などおこなっており、チーム全体の管理を重要にしていることがうかがえます。走行・渉外活動もSNSなどで活発に配信しており、大会に向けての真剣さが伝わってきます。

 

 

2019年度のレジェンド「NIT-19」

学生フォーミュラ日本大会2019に出場。スキッドパッド・オートクロス・エンデュランスの3種目でラップタイムを記録し、ついにプロジェクト創設以来初の総合優勝を遂げる。カーナンバーは「7」。

 

2019年度 総合成績 1位/90チーム

動的審査

 

アクセラレーション 18位
スキッドパッド 1位
オートクロス 1位
エンデュランス 1位
燃費 12位

静的審査

静的審査 コスト審査 11位
デザイン審査 18位
プレゼンテーション審査 19位

 

2019年度車両 NIT-17
全長 2930 mm
ホイールベース 1300 mm / 1250 mm
トレッド(前/後 179.5 kg
重量 47:53
重量バランス J339E YAMAHA YZ450FX 単気筒
エンジン 500cc(ボアアップ)
最大出力 56 ps/9000 rpm
最大トルク 5.3 kgf/6400 rpm
フレーム 鋼管スペースフレーム
サスペンション前:

不等長・不平行ダブルウィッシュボーンプッシュロッド
(アップライトマウント)

サスペンション後: 不等長・不平行ダブルウィッシュボーンプッシュロッド
カウル R25B Hoosier 16.0x7.5-10
R25B Hoosier 16.0x7.5-10
CFRP

 

Q&A

 

Q:活動目的を教えてください。

A:社会で活躍できるエンジニアとなるための工学的技能の会得です。

 

Q:チームの特徴は?

A:真面目で課題に対して実直に計画を建て、ものごとに取り組むところです。

 

Q:今後の目標を教えてください。

A:学生フォーミュラ日本大会にEV車両で参戦し、完走を果たすことです。

 

Q:学生フォーミュラに興味を持っている方へメッセージをどうぞ。

A:学生フォーミュラは学生という立場でありながら、さまざまな所からのご支援のもとクルマを全くの0から生み出す経験のできる場です。将来モノづくりに携わり働きたい希望のある皆さんにはこの場は必ず良い経験となると思います。ぜひ私たちと一緒にクルマを作りませんか?

 

 

名古屋工業大学フォーミュラプロジェクト

 

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小さいころからの車好きで、仕事もプライベートも車を愛する。
所有する車:ランサーエボリューション

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過去大会ランキング

線1右

学生F
自動車部
エコラン

    2023 Ene-1 SUZUKA Challenge
    ソーラーカーレース鈴鹿2023

  • 1
    木本工作所
  • 2
    東郷アヒルエコパレーシング
  • 3
    長野県飯田OIDE長姫高校原動機部A
  • 4
    長野県飯田OIDE長姫高校原動機部B
  • 5
    nn-techエコランチーム

    2023年度 全日本学生
    ジムカーナ選手権大会結果

  • 1
    早稲田大学
  • 2
    慶應義塾大学
  • 3
    日本大学
  • 4
    関西学院大学
  • 5
    千葉工業大学
  • 6
    立教大学

    学生フォーミュラ 日本大会
    2023 開催結果

  • 1
    京都工芸繊維大学
  • 2
    日本自動車大学校
  • 3
    岐阜大学

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