- 2024.03.10
Ibaraki University Racing: ウィングの挑戦と機械技術の追求
Ibaraki University Racingについて
Ibaraki University Racing(以降,IUR)は,毎年9月に行われる全日本学生フォーミュラ大会に向け,茨城大学の日立キャンパスを拠点にフォーミュラスタイルのレーシングカーを設計・製作しております.本活動は車両の設計・製作および大会への参加を通して機械設計および製作のスキルのみならず,普段の座学だけでは体得しえないものづくり全般に必要とされる柔軟な発想力,問題解決力を養うことを目的として活動しております.実際に現場に行き,現物を見て,現実を考えるというFAである先生の熱い想いが込められております(現場至上主義).
IURは,第3回全日本学生フォーミュラ大会(2005)が初出場となる歴史の長いチームです.これまでのIURでの成績は,最高順位が6位(第17回大会)であり,Final 6への出走は複数回しております.最高順位である6位を取得したときのマシンはウィングを搭載しておりました.日本チームの中でも早い時期にウィングを搭載をしており,ウィングとしての完成度の高さから「ウィングの茨城大学」と呼ばれておりました.しかし,そのウィングの技術もコロナによる大会中止により失われてしまいました.残ったものは当時のウィングのみです.ウィング設計方法やウィングマシンの設計技術,サスペンションセッティング技術に関してはノウハウが残っておりません.
本年度の車両(IUR20)ではウィングの復活を目標に設定しております.また,総合成績はTOP 9を目指しております. 上述の状況の中での挑戦となるので,かなりの苦労がございますが精進してまいります.
設計・製作に関して
IURの年間スケジュールは,10月~12月で設計を行い,1月~6月に発注,製作,シェイクダウンを行います.そして6月~8月はマシンの評価,セットアップを行います.
IURでは,週に1回の対面ミーティングを開催し,各パーツの設計進捗確認や業務連絡等を行っております.
設計をする際には,CADソフトであるSolidWorksを用いております.SolidWorksを用いることで,マシンをCAD上で組み上げることができ,製作前に部品同士の干渉を発見することができます.また,マシンの外見に関する車検項目を確認することができるので,製作が終わってからレギュレーション違反に気づくということを防ぐことができます.そして,強度解析等のツールも組み込まれているため,パーツをさらにブラッシュアップさせることが可能です.
製作に関しては,大部分のパーツを学内にあるIURの作業場と,ものづくりラボという工作機械が設置された場所で行います.
Fig. 1 ミーティング
Fig. 2 設計
Fig. 3 製作①
Fig. 4 製作②
広報活動(スポンサー活動, 地域との関わり)
IURには,100を超える企業様がスポンサーとして支援してくださっております.スポンサー様からの支援内容は,資金や技術,走行場所,広報の機会等様々です.そして,そのお礼として,微力ではありますが企業様の会社ロゴをマシン・横断幕へ掲載,ホームページやSNS等を利用しての宣伝活動をしております.また,月報として,月の活動報告等を記載した記事を発行させていただいております.
Fig. 5 マシンに掲載された企業ロゴ
また,スポンサー様から提供していただいた車両展示の機会も活用させていただいております.車両展示を行うことで,茨城大学の日立キャンパス近辺にお住いの方たちに活動の内容をご報告することができます.また,実際に車両に座る機会も設けており小さいお子様からは大変人気です.将来の学生フォーミュラに参加する第1歩になればと考えております.
Fig. 6 日立駅周辺で開催されたお祭りでの展示
カテゴリー覧Category List
過去大会ランキング
-
- 1
- 大阪産業大学新エネPJ-a
-
- 2
- 滋賀職業能力開発短期大学校
-
- 3
- 大阪産業大学新エネPJ-v
-
- 4
- 名城大学エコノパワークラブ
-
- 5
- 広島技術短大EV-Project A
2024 Ene-1 SUZUKA Challenge
エコラン Div1-bクラス結果
-
- 1
- 慶應義塾大学
-
- 2
- 早稲田大学
-
- 3
- 拓殖大学
-
- 4
- 芝浦工業大学
-
- 5
- 静岡大学
-
- 6
- 広島工業大学
2024年度 全日本学生
ジムカーナ選手権大会結果
-
- 1
- 京都工芸繊維大学
-
- 2
- 名古屋大学EV
-
- 3
- 神戸大学
学生フォーミュラ 日本大会
2024 開催結果