2023.10.12

AIT-23活動紹介 (愛知工業大学)

AIT学生フォーミュラ研究会とは

「AIT学生フォーミュラ研究会」は愛知工業大学の学部生と院生が集まって活動しているサークルです。学部生が主体となり、フォーミュラカーのコンセプト立てから設計、製作、走行評価までを行っています。
初代のチームは2008年に結成され、製作されたAIT-09は2気筒のCVT(無段階変速機)エンジンを搭載し、順位は64位中62位でした。そこからフレームの改良やエンジンを単気筒の5段階変速機に変えたりなどを重ね、AIT-19では90位中19位という歴代最高の順位でランクインしました。2020年はコロナ禍の影響で大会が中止になったため、今年で14回目の参戦になります。部員は現在11名です。今年は5名が卒業したため、一時的に人数が少なくなっています。人数が減ると分担する一人あたりの作業量が増えてしまうため、サークルの存続のためにも部員の確保は非常に重要です。4月から新入生を勧誘するため、ビラの製作や歓迎会の打ち合わせなどの準備を進めています。今年も10人ほど入部してくれることを期待しています。

EVへの挑戦

私達は2021年までICV(エンジン)車で大会に参戦していました。しかし、FAの先生達や院生の先輩達の助言もあり、2022年からEV車で参戦することになりました。コンセプトは「信頼され、大会を完走できる車」です。ここで言う「信頼」とは「安全であること」「安定した走りを行えること」「車を信頼できること」であると定義しています。EV車の製作は初めてなので、シャシーなどの機械的な部品の変更を最小限にし、安全に走らせることができる車を意識して車両を製作しました。
しかし、ノウハウがないため製作が思うように進まない、部品が集まらないなどのハプニングが重なり、車両を完成させることができませんでした。2023年のコンセプトは「安心して踏める車」です。去年の悔しさをバネに車両を完成させる、「信頼」の先にある「安心」を持った車両を製作するという思いを込めました。目標はEV部門TOP5です。目標達成のため今年は「車両を完成させる」「静的審査に力を入れる」の2点を意識して活動しています。
机上の理論にはなりますが、私達の製作している車両は上位校とも張り合える性能を持っています。したがって、まずはちゃんと車両を完成させて車検を突破することを目指します。また、これまでは車両の製作に追われて静的審査にはリソースを割けていませんでした。手をつけられていない分、それだけの伸び代があると考え、静的審査にも力を入れることを決意しました。
以下は今年度の組織図です。静的審査に力を入れるため、今年から全員が静的班に所属することにしました。また、管理のしやすさを考慮すると班分けはなるべく大きな枠でまとめた方がいいと考え、今年からフレーム班と足回り班を合わせてシャシー班としました。

 

AIT-23の活動

今年度のフレームは昨年度の反省を活かし、部品を配置するスペースにゆとりを持たせて重心を下げるためリア区画を伸ばしました。全てのパイプに一つずつ納期を決めて製作を管理することで、当初の予定より1週間ほど早くパイプを加工し終えることができました。今後は加工したパイプを溶接し、フレームを完成させます。
電気班では、大部分の配線を作り終えたため、モータを無負荷で回すために実験を重ねています。プリチャージ回路やディスチャージ回路などのGLVシステムは正常に動作することを確認できました。今後はCAN通信を用いた制御が想定通りに動作しているか確認し、HVシステムの動作を検証します。パワトレ班では、HV BOXの再設計とドライブシャフトの設計をしています。パワトレ班は今年卒業した部員が特に多く、人手が足りていない状況なので、少し進捗が遅れています。致命的な遅れではないので、これ以上遅らせないよう努力します。他の2班は概ねスケジュール通りに製作を進めることができているので、この調子でシェイクダウンまで進められるよう精進します。

最後に

この活動はたくさんの方々のサポートによって成り立っています。一番近くで私達を手助けしてくださるFAの先生達、チームの依頼や相談を引き受けてくださるスポンサー企業の皆様、仕事終わりでも困ったときに相談に乗ってくださるOBの先輩達、活動する場所や工作機械を貸して下さっている教職員の皆様など、いつも私達を支えてくださる全員に感謝を常に持ちながら活動しています。このように関わりがある全ての人達に深い感謝を持ち続けることは、社会に出てからも、仕事以外のプライベートな場面でも非常に重要なことだと思います。もちろん感謝するだけではありません。私達のチームは2009年度の大会からずっと右肩上がりの成績をおさめてきました。私達はこれからも感謝の気持ちを一番に持ち、頂いたご厚意を結果で返しながら活動を続けていきます。

線1左

過去大会ランキング

線1右

学生F
自動車部
エコラン

    2024 Ene-1 SUZUKA Challenge
    エコラン Div1-bクラス結果

  • 1
    大阪産業大学新エネPJ-a
  • 2
    滋賀職業能力開発短期大学校
  • 3
    大阪産業大学新エネPJ-v
  • 4
    名城大学エコノパワークラブ
  • 5
    広島技術短大EV-Project A

    2024年度 全日本学生
    ジムカーナ選手権大会結果

  • 1
    慶應義塾大学
  • 2
    早稲田大学
  • 3
    拓殖大学
  • 4
    芝浦工業大学
  • 5
    静岡大学
  • 6
    広島工業大学

    学生フォーミュラ 日本大会
    2024 開催結果

  • 1
    京都工芸繊維大学
  • 2
    名古屋大学EV
  • 3
    神戸大学

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